縄文時代から飲んでいる水を今も             宮崎龍美

 

 つがる市森田町で使用されている水は縄文時代から途切れることなく流れている。
その川は弘前市と鯵ヶ沢町の境にある「長前川」という名前だ。
 岩木山の裾から湧き出ているのだが、そばで見ると大した水量には見えない。
だが、少し離れて沢を見るとゴーと音を立てて大量の水が流れている。
 この水の湧き出ているところを、森田町では小戸六の水源地と呼んでいる。
 この水源地から下流にかけて、つがる市森田町の新小戸六ダムや石神遺跡と繋
がり、はては一級河川である山田川になり、十三湖に流れ出ている。
 縄文時代の人々が使っていた水を、現代では水田や水道に使用している。
 今年2月まで長前川の水を守って来たのは「小戸六溜池土地改良区」と言い、
この水を守るために大変な事件もあったと聞いたことがある。隣町に津軽
富士見湖というところがある。そのため、池に長前川の水を一部取り入れる話
が出たそうで「小戸六溜池」関係者は一丸となって反対し勝ち取って、今に至っているという。
現在は「西津軽土地改良区」が管理しているようだが、何千年も途切れることなく流れ続けるとは大したことだと思
う。
 今は水道の蛇口をひねると清らかな水がいくらでも流れ出るのが嬉しいことだ。
 また、このことを考えると、何故か縄文時代が身近に感じる。
(工房みや・縄文太鼓演奏者)


 

 縄文時代、岩木山から湧き出た水が流れ着き、海水と混ざり合うところ。写真下側田んぼの左側奥と言われている。

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