儀式のため?

台地に完全な形で埋められた一対の壺型土器 ~上野原縄文の森~

「縄文土器」と一口にいっても地域によって様々な形と文様があり、その役割もいろいろあるようだ。鹿児島県にある上野原遺跡から出土する壺型の土器は、深鉢とよばれる土器文化が中心の中で異色であるが、九州南部で突然現れ、そして消えていった点でも謎の多い土器。さらにそれが台地の最も高いところに丸と四角の口を持つ二つの壺型土器が完全な形で埋めてあったとなると、何のために使用されたのか疑問は尽きない。出土の様子は下の写真のとおり。

大きな穴の中にさらに小さな穴が二つ掘られ、土器はそれぞれ立てていれられている。周囲には斜めに埋められた壺型や鉢形の土器が10個。さらにこれらを取り囲むように土器のかけらや石器も出土。長い間にわたって神聖な場であったと推測されている。ミステリアスな情景が心に浮かび上がってきそうな遺跡だ。

【上野原縄文の森】

 

〒899-4318

鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森1番1号

 

TEL 0995-48-5701

FAX0995-48-5704

http://www.jomon-no-mori.jp

 

 

 

 


▼施設は発掘されたままをドームの中でみることができる遺跡保存館や復元住居、火山の活動を地層で知ることができる地層観察館など充実。


(2015.11.15  文・写真 大日向明子)