◆NPO法人三内丸山縄文発信の会 東京支部

縄文遺跡の活用を考える 

東京縄文塾―継続は力なり

NPO法人三内丸山縄文発信の会 東京支部長 遠藤勝裕

 

 平成23年6月24日に開催された第40回東京縄文塾のテーマは「震災を生きる―縄文からのメッセージ」であった。東日本大震災を受けてのものであったが、辻誠一郎先生の基調講演と赤坂憲雄、山下祐介両先生を交えてのシンポジウムは実に中味が濃く、諸々のこと深く考えさせられる内容であった。この模様は縄文ファイル190~192号に掲載されているが、私が最も強く受けたメッセージは「自然との共生」であった。原発を頂点とする多くの文明の利器が大自然の力の前では全く無力であることを改めて思い知らされたが、縄文人達はこの大きな力を自然と受け入れ、共に生きる術を身につけていったのであろう。私にとっての東京縄文塾はこうしたメッセージを与えてくれる場であるが、平成7年11月27日以来よく続いているものだと改めて感心してしまう。段取りを考えてこられたNHKの菊池正浩さんや発信の会事務局の皆さんのがんばりなくしてはここまでこられなかったと思っている。さらには関東地区の会員の皆さんの熱心なサポートも、大きな支えとなってきたことはいうまでもない。さて、これまでの活動を具体的に振り返ってみると、別表のとおりであるが、豊富な内容に改めて驚いてしまう。また、熱のこもった講義等の後に開かれる「講師を囲む会」では、正に談論風発、時の経つのも忘れてしまう。東京縄文塾に欠かせない “番外編”である。“仕事の都合で講義に参加できないが、囲む会だけでも”との会員が時に見られるのもむべなるかな、といえようか。

 平成7年11月27日の第1回以来40回におよぶ東京縄文塾を振り返ってみると、それぞれに深い意義・意味があるが、私が個人的にとくに印象深く、かつ感銘を受けた “縄文塾”を幾つか挙げてみたい。まずは第3回目「縄文のこころ」。岡田康博さんの話はこれまでの「モノ」から考える考古学の常識にはない「こころ」からのアプローチであり、新鮮な驚きであった。そして第4回目、辻誠一郎先生の「三内丸山の人びとの社会の移り変わり」は縄文人の「社会生活の話」であり、これまた目から鱗。この2回の縄文塾で私は完全に三内丸山にのめりこんでいったのである。顔博士の馬場悠男先生から私の顔を「弥生顔」と指摘されたのはご愛敬。また、ICUキャンパス内での屋外塾も忘れられない。小山修三先生によるICU学内遺跡解説の後、「縄文の木と森の文化」に関する討議はことの他説得力があった。平成20年は3回にわたり辻誠一郎先生の「縄文の環境変動」がテーマ。温暖化と寒冷化の流れが三内丸山の盛衰と結びついていることを学び、遺跡の今日的意義を考えさせられた。 (2012.1.1 NO.195 縄文ファイルより抜粋)

◆東京での縄文塾開催リスト

H24.7.20  食から縄文を考える  佐々木由香、岩田一平
H25.4.19  縄文の知恵に学ぶ   岡村道雄、辻誠一郎
H26.1.25  縄文・世界遺産最新報告~最新遺跡事情~ 岡田康博
H26.7.21 「まほろん」で子供たちと縄文を考える   菊池徹夫
H26.12.6  海と火山と縄文人 辻誠一郎
H27.7.11  日本人の形成 縄文顔と弥生顔 馬場悠男

H28.1.23  縄文の魅力~世界遺産登録に向けて~  岡田康博、坂井眞理子

 

◆東京支部での縄文塾の様子

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